物を大切にしよう新聞 2017年4月号

「物」の先には「事」がある。事の先には「つながり」がある。
あり余っているから、すぐお金で買えるから、いつでもどこにでも捨てられるから、
そんな社会と暮らしが、本当に望んだものなのか、快適なのか。
これからははまず疑おう。それには、きちんとしていて、わかりやすくて、一流の物差しがいる。
その物差しは、風土と季節、文化的、伝統的がいい。
みんなに共通で、しかも変わることがないから。日本人なら毎日の生活の中で使いこなせるから。 

物を大切にしよう新聞 2017.4 APRIL

大和言葉は美しい こころが通じる和の表現

70年近く日本文学の研究に情熱を注ぎ、世界に広めた知の巨人ドナルド・キーンさん(文化勲章受賞者)は「音そのものが美しい日本語は、私をずっと魅了し続けてきました」と記しています。

日本語には漢語と外来語、そして「生粋の日本語」として日本の風土の中から生まれた『大和言葉』があります。
私達の祖先が育んできた知的で優雅な余韻を残す『大和言葉』の言葉遣いに触れてみませんか?

出会いの春には「交じらい」の大和言葉で
  • 「誼(よしみ)を結ぶ」

「誼」は親しく思う気持ちという意味。
そこから、その気持ちから生まれる親しい交遊も指し、敬意のこもった上品な表現になります。

  • 「心安い間柄」

親しい関係を表す言葉にはいろいろありますが、「遠慮なく話せる」という点に重きを置きたいときには、この「心安い」がぴったりでしょう。

  • 「手を携える」

二人以上の人間が手を取り合って進むという意味で、「ある目標に向かって、みんなで頑張る」というような文脈で使われます。

  • 「とりもつ」

まだ出会っていない二人を引き合わせたり、お互いに関心を持たない二人を近づけたり、良好な関係をつくること。
「仲介」ですね。なお「とりなす」は「仲裁」のときに使います。


住まいは財産。いつまでも、できれば子どもたちや孫たちにも住んでもらいたいから、改めて永く住み続けるための「住まいの価値」を考えてみませんか。

「あなたにとっての住まいの価値とは」
「結露対策」 ーなぜ結露するのかー

寒い冬を中心に発生する窓の結露。
場合によっては壁にも結露することがありますし、やっかいなのは見えない壁の中で結露してしまう場合もあること。
壁の中で結露してしまうとふき取るわけにもいかず、その結露した水滴が断熱材に吸い込まれた結果、断熱性能が無くなり寒さ厚さが直接部屋の中に入ってきてしまう状況になります。
さらに壁の中の土台や柱が水分を含むと材木の強度が下がるとともにシロアリ被害の可能性も高くなるなど、結露は住まいの寿命を大きく変えてしまう項目です。

夏の暑い日に冷たいビールのジョッキやジュースのグラスに水滴がつく現象が結露ですが、これは空気の特性が影響していて、ひとつは、空気はいろんなものにまとわりつくという特性と、もうひとつは空気の温度によって水蒸気として抱えられる水分量が変わる(湿度)という特性です。
例えばグラスの周りに薄い空気の膜があり、その膜はグラスにまとわりつきながら伝わる冷たさで温度が下降します。するとそれまで水蒸気として空気膜の中にあった水分が水滴に変化し近くにあるグラスの表面にピタッとくっついてしまう。これが結露のメカニズムです。

  • 結露のメカニズム

1,冷たい外気が窓の表面温度を下げる
2,水蒸気を含んだ室内の空気が窓に触れる
3,窓の表面に結露が発生

そこで、住まいを長持ちさせるための結露対策としては、

1)24時間換気で住まい全体の空気を循環させる。(特に部屋の隅やタンスの裏側の空気)
2)壁の中の湿気を外部に逃がす。
3)断熱材と木材をピッタリあわす(隙間を無くす)

これらの対策は住まいの造り方によって変わってきます。
いつも結露で悩まされている方や、見えない結露が心配な方は一度お気軽にご相談くださいませ。

 


脳パワー強化にはデュアルタスク・トレーニングがいいらしい

人間の体には金インクや器官を使わないでいると、その機能がだんだん失われ、能力が衰えていく「廃用性萎縮」という現象があるそうです。
これは脳も同じようで、頭も使わないと歳とともに廃用性萎縮が起きて、細胞はどんどん現象。

そこで注目されているのが、「デュアルタスク・トレーニング」
デュアルタスクとは、2つの課題を同時にこなすこと。特に脳の活性化においては、(1)身体を動かしながら、(2)並行して頭も回転させる同時作業が有効のようで、ここでは手軽にできるものを紹介いたしましょう。

さぁ、つかんで、引き算!

1、右手で左足のつま先をつかみます。次に左手で右足のつま先をつかみます。
2、この動作を繰り返しながら、100から「7」ずつ、暗算で引き算をしていきます。最後の答えが「2」になればおしまい。

【動作のポイント】
暗算の答えを「声」に出しながらやります。

【脳活ポイント】
同時に2つのことを行うことで、脳を広範囲にわたって刺激できます。

今すぐもっとたくさんの脳トレをお知りになりたい方は「まいにち!脳トレ」(河出書房新社1,000円 税別)をお求めください。

 

チョコ・シニアが増えている

ニュースで追跡しよう、「高カカオのチョコ食べ、脳が若返る」を。

なんと内閣府が「高カカオチョコレートを1日25g、4週間食べ続けると脳が若返る可能性がある」と発表。
しかし、まだ仮説の段階らしく、これからも調査&研究。効果があった製品やサービスを表彰するとかで、ニュースに気をつけておきましょう。

カカオ分70%以上がいわゆる高カカオチョコ (写真はイメージです)

 

こどもにウケる ペット・クイズはいかが・・・

ペロペロ、ペロペロ・・・ 犬はどうして飼い主の顔をなめたがるの?

【答】
(1)お腹が減った
(2)飼い主に服従
(3)親愛のしるし

これも犬が狼だった頃の習性が残っているから。狼の子どもが親に服従の気持ちを伝えて、餌をもらうために、親の鼻先をなめていた習性のなごりなのです。
ということで答えは(2)。(顔が嫌なら手をなめさせ、優しくなでると、いいそう)

「子どもにウケる楽しいクイズ」(新講社)より


 

モノは試し。

いつものモノで、いつものように。シンプルライフで、何事もスムーズ。一週間なんでアッという間に、ひと月だって。
でも新しいモノやグッズがくれるちょっとした新鮮さや刺激で「気分転換+メリハリ+創造性」を覚えると
幸せホルモン「エンドルフィン」が放出されて、あなただけの若やぎへ。

絵本に革命が起きているらしい!?

不況にあえぐ出版業界で、短期間に10万部以上売れる大ヒット作品がゾクゾクと登場。
それはなぜ?と問えば、「ママやおじいちゃんの死」など型破りな設定で、大人も子どもと一緒に泣いたり笑ったりしてしまうような絵本だから。
もともと「絵本は一般書では描けないようなことも表現できるような自由な媒体」。
今ヒットのカギは「リアルな言葉遣いで、親子のリアルな本音に迫れるかどうか」とか。
さて評判の絵本をご案内いたしましょう。

  • 「ママがおばけになっちゃった」

ママが車にひかれて死んでしまったという衝撃の設定にネットで賛否両論。続編も含め52万部(2017.01現在)の大ヒット作。

  • 「ぼくのにゃんた」

猫でキャッチボールする描写などが「かわいいけれど、シュール」と話題に。

  • 「このあとどうしちゃおう」

祖父の死をきっかけに「生と死」を考える男児の物語。発売3日で12万部、累計20万部とか(2017.0現在)

  • 「そらをとぶ」

ノラネコたちが工場に忍び込んだり、乗り物が爆発したり、破天荒な内容で親子ファンを獲得中。

 

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