物を大切にしよう新聞 2017年6月号

「物」の先には「事」がある。事の先には「つながり」がある。
あり余っているから、すぐお金で買えるから、いつでもどこにでも捨てられるから、
そんな社会と暮らしが、本当に望んだものなのか、快適なのか。
これからははまず疑おう。それには、きちんとしていて、わかりやすくて、一流の物差しがいる。
その物差しは、風土と季節、文化的、伝統的がいい。
みんなに共通で、しかも変わることがないから。日本人なら毎日の生活の中で使いこなせるから。 

物を大切にしよう新聞 2017.6 JUNE

大和言葉は美しい こころが通じる和の表現

70年近く日本文学の研究に情熱を注ぎ、世界に広めた知の巨人ドナルド・キーンさん(文化勲章受賞者)は「音そのものが美しい日本語は、私をずっと魅了し続けてきました」と記しています。

日本語には漢語と外来語、そして「生粋の日本語」として日本の風土の中から生まれた『大和言葉』があります。
私達の祖先が育んできた知的で優雅な余韻を残す『大和言葉』の言葉遣いに触れてみませんか?

異動、転勤にも慣れて来られた頃でしょうか、「おつとめ」にも大和言葉で
  • 「全(まっと)うする」

課せられたことのすべてを、しっかりやりとげたことを伝えたいときに。
たった一言で表現できる切れ味の良さで、説得力を生みます。

  • 「そつなくこなす」

与えられた仕事について、少しもミスを犯さずスムーズにやってのける様子を端的に表します。
「そつ=手落ち」。目配りの行き届いた達者な仕事ぶりを印象付けられます。

  • 「荷が勝つ」

難しい仕事を断りたいとき「荷が重い」だと「頑張れ!」とかわされそうですが、
自分の力と荷物(仕事)の重さを天秤にかければ「荷」の方が勝つという言い方なら、
理性的な判断のようで辞退できそう・・・

  • 「お手の物」

自信のほどをわざと大げさに言う面白さがミソの言葉。
会議や討論には向きませんが、親しい上司などとの会話で使えば喜んでもらえる慣用句です。


住まいは財産。いつまでも、できれば子どもたちや孫たちにも住んでもらいたいから、改めて永く住み続けるための「住まいの価値」を考えてみませんか。

「あなたにとっての住まいの価値とは」
「住まいのメンテナンス その1」 ー外壁と屋根ー

住まいを長持ちさせるには定期的なメンテナンスが効果を発揮します。
特に日夜風雨にさらされている外壁と屋根は、劣化も進みやすく住まいに大きなダメージを与える可能性が高いので計画的にメンテナンスを考えたい場所ですね。

まず外壁です。

最近の住まいでは「サイディング」という建材を使用する場合が多いと思います。
サイディング材は概ね20年~25年の耐久性があると言われる防水材で、5年~10年で補修が必要になります。
一方、長年外壁材として利用されることが多かったモルタル外壁ですが、地震やなんらかの振動により小さなヒビが入ることも多く、
そのすき間から雨水が侵入し土台や柱・梁の構造材をいためてしまう結果、住まいの寿命が短くなってしまうこともあります。

できれば5年~10年単位でこの小さなヒビを点検し補修する必要があります。
さらにサイディングとモルタル外壁ともに、20年~30年単位で表面の塗装を塗り替えることも考えたいものです。

次に屋根です。

太陽光による紫外線やゲリラ豪雨など住まいの中で最も劣化が激しい場所のひとつです。
屋根材としては「瓦」「鉄板系」「スレート(コロニアル)」といった建材が多く使われていますが、
「瓦」の耐久性は約60年、「鉄板系」はその材質や施工方法によって差があり約15年~30年と言われています。
屋根のメンテナンスはこれらの年数を参考に、下地材の状況チェックも含めて考えましょう。

外壁も屋根もメンテナンスするために「足場」という作業スペースを設置する必要がありますから、外壁や屋根のメンテナンス費用にプラスされるなど案外費用がかかります。
資金のことも含めてできるだけ計画的に考えて準備することをお奨めします。

まずは、外壁や屋根の定期的な点検チェックを計画してみてはいかがでしょうか。
時期や価格などお気軽にご相談くださいませ。



 

脳パワー強化にはデュアルタスク・トレーニングがいいらしい

人間の体には金インクや器官を使わないでいると、その機能がだんだん失われ、能力が衰えていく「廃用性萎縮」という現象があるそうです。
これは脳も同じようで、頭も使わないと歳とともに廃用性萎縮が起きて、細胞はどんどん現象。

そこで注目されているのが、「デュアルタスク・トレーニング」
デュアルタスクとは、2つの課題を同時にこなすこと。特に脳の活性化においては、(1)身体を動かしながら、(2)並行して頭も回転させる同時作業が有効のようで、ここでは手軽にできるものを紹介いたしましょう。

さぁ、一人じゃんけん、アレレ?

1、「グー(左手)・パー(右手)」次に「チョキ(左)・パー(右)」そして「グー(左)・チョキ(右)」の3種類の運動を10秒ずつ、すばやい動作で行います。
2、3つの運動は休憩をはさみながら、4セット行います。

【動作のポイント】
最初はうまくいかなくても、根気よくやり続けること。

【脳活ポイント】
両手は同じ動きをさせるより、別の動きをさせるほうが、脳は強烈に刺激されます。

今すぐもっとたくさんの脳トレをお知りになりたい方は「まいにち!脳トレ」(河出書房新社1,000円 税別)をお求めください。

 

チョコ・シニアが増えている

美容にアーモンドチョコ 「おいしいだけじゃない、女性の味方です」

1日分のビタミンEを含有し、食物繊維もたっぷり。さらに糖質25%オフ。
手を汚さずにつまんで食べられる1口サイズのボールチョコなので、携帯用にもお勧め。

 

こどもにウケる ペット・クイズはいかが・・・

猫はどうしてネズミを捕まえるの?

【答】
(1)餌だから
(2)運動のため
(3)遊びで

猫の祖先はアフリカ・サバンナのチータ。もともと肉食動物として獲物をゲットする狩猟本能を持っています。
だからキャットフードで栄養充分になっても狩りはやめられないのです。
捕えたネズミを持ち帰るのは、そこが自分の縄張りだから。
だから正解は(1)

「子どもにウケる楽しいクイズ」(新講社)より


 モノは試し。

いつものモノで、いつものように。シンプルライフで、何事もスムーズ。一週間なんでアッという間に、ひと月だって。
でも新しいモノやグッズがくれるちょっとした新鮮さや刺激で「気分転換+メリハリ+創造性」を覚えると
幸せホルモン「エンドルフィン」が放出されて、あなただけの若やぎへ。

トレンド・キーワード 90歳

ご存知の方も多いと思います、ベストセラー「九十歳。何がめでたい」(佐藤愛子著)。
そうなんです、ホットなキーワード「90歳」。
ちょっとお歳を召した方向けの雑誌「Premium」でも「90歳以上、大先輩7人の人生も言葉」を特集。
ちょっと言葉を拾ってみました。

93歳・児童文学作家・神沢利子さん
「自分は自分。持ったままの自分というのは、変わりようがないんだしね。」

92歳・影絵作家・藤城清治さん
「主役は観客。創作とは人々を本当に喜ばせ、心を解放するものをつくること。」

91歳・ファッションデザイナー・森英恵さん
「”先人の壁”がなく、最初の人間だったからこそ、思い切って出来たのだと思います。」

90歳・英文学者・外山滋比古さん
「カントを読んでわかるのもいいけど、大根を刻むのも知らなくっちゃ困るよ。」

90歳・助産師・坂本フジヱさん
「生まれ方は、生き方。この世に生まれてきた自信が、人生を乗り切る自信になるんや。」

90歳・パイロット・高橋淳さん
「”自信”が”過信”になってしまっていた。50代に入ってやっと自分のアラが見えてきた。」

90歳・テレビプロデューサー・石井ふく子さん
「必ずなしたいことは、焦って行動するより時機を待ったほうが、うまくいきます。」

しかし、まだまだ上がー

内科医・塩谷信男
病気を克服するために60年かけて編み出した呼吸法を紹介。

書道家・篠田桃紅

「百歳を過ぎて生きることとはどういうことなのか。一つには、別の立場から客観視している自分と向き合うことなのかもしれません」

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